つながりにつかれる
30代に入って、しょっちゅう遊んでた友達ともお互いのライフステージの変化などで疎遠になって行くことも多くなってきた。
仲違いしたわけじゃなくても、お互いの変化の中でずっと手をつないではいられなくなるものなのだなぁ、なんてしみじみするけど。
『実生活で疎遠になってもSNSではずっと繋がっていて、相手の様子が見えてしまう』
今はこのことに少しの息苦しさが付きまとってる。
否が応でも相手が持っていて私が持っていないものも、その反対にも、意識が向いてしまうからあまり触れたくないのが本音だ。
SNSと付き合いあぐねている今の私が一つ思い出すのが、
小学生の頃の同級生と成人してからたまたま再会したときのこと。
「mixiやってないの〜?」って何の気なしに聞いたところ、その子は「やってるんだけどリアルの知り合いとは誰とも繋がらないことにしてるんだ」と答えた。
リアルな関係のある人とはちょっとしがらみが面倒臭いからとかなんとかそう言うような理由だった。
当時は珍しいな〜、そう言う使い方もあるんだなぁ、なんて思ったけど、今となってはとても賢い選択だと思う。
その同級生は昔からとても頭がいい子だった、そう言えば。
少し変わっていて、その変わった感じが私は好きだった。
その子とももう連絡の取りようもないのだけど、時間が経って、
あぁ、すごく好きだったなぁ。今はどうしてるのかな〜。
って思いを馳せるくらいの思い出の中の友達との方が繋がりを感じるのが不思議でしかたない。
SNSでだけ繋がってる昔の友人に、こんな感情は湧いてこないのだ。